不要になったアパートの買取を不動産会社に依頼する際には、事前にその状況を十分に確認した上で見積額を取得することが必要です。
一般的に不動産物件は立地条件と築年数が価格を決める大きな要素となっていますが、その他にも価格を下落させてしまう要因が含まれていることがあるほか、場合によっては買取を拒否されてしまうケースもあるので注意をしなければなりません。
築年数が古いアパートは入居者から敬遠されてしまう
一般的に築年数が古いアパートは入居者から敬遠されてしまうことから高い家賃を設定することが難しくなるほか、様々な修繕箇所が増える可能性があるため維持費がかかってしまうことが多いものです。
そのため多くの不動産会社では投資に対する収益効率が悪いと判断されてしまうことが多いため、安い価格で買い叩かれてしまうことも多くなっています。
しかし、築年数が古いからといってもその他の条件などで価格が上乗せされることがあるため、その相場だけでなく周辺の状況なども十分にチェックしておくことが適正な買取価格を引き出すために重要なポイントです。
木造アパートは維持費がかかるため買取価格が安くなる
古いアパートの中には木造のものが多くなっており、これらの物件は一般的に維持費がかかるため買取価格が安くなる傾向があります。
木造の場合には耐用年数が短いと言うことや、近年の地震などの問題に耐えられないといった懸念もあることから入居者が増えにくい傾向があり、現在では多くの不動産会社がこれを敬遠することが多くなっているのが実態です。
加えて税制上の問題では耐用年数が短いことにより減価償却費が適用できる年数が短くなってしまうことから、この面でも不動産会社が敬遠する要因となっています。
入居者の家賃の納入状況
さらに注意しなければならないのは、入居者の家賃の納入状況です。
アパートを購入しようとする不動産会社の多くはこれを利用して不動産経営を行おうとすることが多く、そのためには効率よく収入を上げることができるものを選ぶことが一般的です。
既に入居者がいる場合にはすぐに家賃収入を得ることができるため一見非常に効率よく運用できると考えられがちですが、家賃滞納者が多い場合にはその利益を得ることができないことになるため、効率よく運用することができません。
また、これらの入居者を強制的に退去させる事は法律で禁じられているため、様々な問題を抱えてしまうことが多いのです。
まとめ
アパート買取を不動産会社に依頼する場合には、このような問題がある場合には非常に価格が安くなってしまったり、断られてしまうこともあるため注意が必要です。
出典元:アパート買取専門