広い埼玉県の中でも4つの市が合併をしたことで誕生をしたのがさいたま市であり、与野に岩槻と浦和に大宮が一つになりました。
歴史的にはまだ日は浅い方でありフレッシュな印象もありますが、古くから宿場町として着々と発展を続けてきた4つの街の集合体です。
活気あふれるエリアであり、ここだからこその楽しみも盛りだくさんに詰まっています。
そのエリアについて情報を得るときに、どの街へ行っても知っておいて損はないのは郷土料理などの食べ物です。
ご当地グルメは銘菓も始め、さいたま市には思うより豊富な種類が揃っていると、知人の田村亮介は言います。
けんちん汁
和食の汁ものの代名詞と言えば味噌汁ですが、けんちん汁も実は伝統的な郷土料理のひとつです。
みそ汁のレパートリーとしても、豚汁に並ぶ知名度の高さであり、えびす構の物日にも用意をされます。
えびす構は恵比寿様を祀る、商売繁盛祈願の行事で11月20日はお膳には丁寧に作られたけんちん汁を添えるのが一般的です。
寒さ厳しい冬の日にも、体の芯から体をポカポカに温めてくれるけんちん汁ですが、全国的によくある味噌よりもしょうゆで味付けをする方が多いといます。
すったて
様々な食材をすり合わせた、すったても忘れるわけにはいきません。
すりたての言葉がなまりそこからつけられたな真d\絵ですが、すり鉢に種類豊富な野菜をすり合わせます。
香りのよいミョウガや大葉にみずみずしいきゅうり、香ばしい胡麻に味噌と、気温も上昇をする夏に旬を迎える、夏野菜を豊富に使いすり合わせるのが特徴です。
だし汁はあえて冷たいものを使い、ゆでたうどんをつけ麵にして食べます。
かてめし
白米をもっと美味しく手を食らえて食べたい時には、鮮やかな色どりも食欲を掻き立てる郷土料理のかてめしです。
昔はお米の生産があまりない地域では、白米は大変貴重なものでした。
そこで考えたのが白米だけを満腹になるまで食べるのではなく、何かしらの具材を加えてかさ増しをするやり方です。
苦肉の策ともいえるものの加えてみたら、これが偉くおいしくて美しい仕上がりでした。
今ではすっかり五馴染みある炊き込みご飯として定着をしていて、1月に迎える山の日をはじめとして、事あるごとの行事にも登場をしています。
女の子のお祝いの3月にあるひなの節句の時にも、ご先祖様が帰ってくるといわれるお盆の入りや、雑節のひとつ八十八夜などにもつくられるご飯ものです。
具材には大根やシイタケに人参にゴボウ、油揚げに凍り豆腐などであり、醤油や酒に砂糖や塩で味付けをします。
ゆべし
携帯食や保存食としても重宝をする、ゆべしは酒の肴にしても大変に珍味です。
レシピが生まれたのは源平の時代と歴史はかなり古く、デジタル時代を迎えた現代でも味わいは愛され続けています。
メイン材料として使うのは柚子であり、中を上手にくりぬいたら詰め物をします。
干し柿や味噌に黒砂糖に胡麻などを擦り混ぜたら、上新粉をプラスしてこねて詰めて蒸し時間は60分ほどです。
保存食にもなるくらいですから、すぐに食べるわけではありません。
寒い中での陰干しをするのが特徴であり、清潔なザルに並べて干し上げて仕上げます。
炭酸まんじゅう
いまでも手軽に作ることのできるのは炭酸まんじゅうであり、昔から農家でも良く作られてきたおやつです。
さいたま市にとって小麦はまさに職の中心ともいえる存在、白米も愛されていますが小麦も引けをとることはありません。
そんな小麦はハレの食事には良く使われる素材であり、農村では炭酸まんじゅうも祭りごとなどの時にはよく用意をされてきました。
よくふるいにかけた小麦粉に、ベーキングパウダーと牛乳に砂糖と重曹を合わせたら、あんこを小さく丸めておきます。
そのあんこを用意しておいた生地で包み込み、蒸し器に入れて蒸したら出来上がりです。
膨らむので一定の間隔をあけて並べて、15分くらいの加熱時間にします。
蒸し器は予め蒸気の上がった状態にしておくこと、時間が長すぎると破裂してしまうので、12分から15分を蒸す目安とする事です。
あずきすくい
ぜんざいのような小豆のほうとうがルーツと言われる、あずきすくいは和風のスイーツとして伝えられてきました。
麺はほうとうのような長くて太い状態を使うわけではなく、同じように小麦粉を使うものの形状は箕の形です。
地産素材の小豆と小麦粉を惜しみなく使い、小麦粉の箕でよく煮た小豆を救い上げるようにしていただきます。
ふるさとの味でありな懐かしさを醸し出して入るものの、箕型の麺から得られる食感と共に濃厚な小豆の甘みの味わいは新鮮にも感じられるほどです。
いがまんじゅう
何かお祝い事がある時に登場をする、いがまんじゅうは赤飯とまんじゅうを一緒に蒸しあげて作ります。
あんこと小麦粉と砂糖のコラボレーションとなるまんじゅうは、それだけですでに美味しいですが、それを赤飯で包むのですから美味しくないはずがありません。
栗についているイガのように赤飯のもち米は付きますので、こうした見た目からも呼ばれ始めた名前です。